「サイドチェーンとは?」Blockstream アレン・ピシテッロ氏(全文インタビュー記事)
サイドチェーンを語るときに、私が好んで使う説明は「デジタル通貨を、一つのネットワークから別のネットワークへと移動させたり、戻したりするための手段」というものです。1つのブロックチェーン(メインチェーン)だけでは持てないような、色々な資産や特性を、サイドチェーンでは持つことができるようになります。Blockstreamという会社は、サイドチェーンという概念を基にして、5、6年前に設立されました。ビットコインの上でも、おもしろいものを色々作ることはできますが、ビットコイン自体はゆっくりと一定のペースでしか動きません。サイドチェーンは、より実験的な機能を、別のブランチでテストすることができ、それを利用することを選択した人だけが対象となります。ですので、万が一、サイドチェーンに問題があったとしても、メインチェーンへの危険性はありません。現在は、トレードとアセットを重視した「Liquid Network」や、ビットコインをネイティブコインとして利用でき、イーサリアムが持つような機能を実現させる「Rootstock」などがあります。つまり、サイドチェーンにはメインチェーンでは実現できない違った特徴や、ルールを設定することができます。