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「環境にやさしい暗号通貨の実現可能性」オードリー・タン氏にインタビュー ①

PoW以外の方法に基づいている分散型台帳というのは既に存在しています。ただ、PoWは研究も進んでよく理解されている仕組みであるのに対して、その他の新しい分散型台帳技術というのは、スケーラビリティーや信頼性についてまだまだ研究中の段階にあります。したがって、PoW以外のブロックチェーンについては、まだまだ未解決の研究課題がたくさんあります。PoWに基づいたBitcoinがすでに開発段階にあるのに対して、他の証明システムというのは、まだ研究段階にあるのです。私は環境によりやさしい新しいブロックチェーンの開発は可能であると信じています。しかしこの実現には皆の協調した行動が必要になるので、並大抵のことではありません。
寄稿記事

「Bitcoinは必須の投資対象になり得るか」7つのチャートから見える従来の投資対象との違い / スティーヴン・フェルスター教授

投資対象資産は売買のタイミングが非常に重要であるが、Bitcoinは価格変動が大きいため、他の資産に比べて一層タイミングが重要となる。Bitcoinは、従来の投資対象と比べてボラティリティが桁違いに高く、考えられるリターンに対してリスクが非常に大きい。Bitcoinは他の資産との相関性が低い。したがって従来の幅広い投資対象を扱ったポートフォリオにおいて、分散投資手段として機能できる可能性をもっている。Bitcoinの上昇率は、ドットコムバブル時のナスダック指数の上昇率の約20倍である。Bitcoinのバブルに比べれば、ドットコムバブルは微々たるものであったとすら言える。
寄稿記事

「Bitcoinロゴの誕生秘話とは?」フィル・ウィルソン氏が語るデザインの起源

いたるところに「B」が隠されています。例えば、全体の図形を作成する上で12.5%といった数値が多用されているのですが、この値は分数に直すと1/8になります。この「8」という数字は実は「B」の数字的な置き換えとして使用されているのです。「B」というのはBitcoinとBlockの頭文字です。画像
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「不変性こそBitcoinの根源的価値」Bitcoin Rapid-Fire ジョン・ヴァリス氏 インタビュー ②

Bitcoinは常にアップグレードされ続けています。しかし実は、Bitcoinの構成要素には2種類あり、アップグレードされ続ける部分と絶対に変わらない部分があります。1つ目の構成要素は、アップグレードされ続けることによりあらゆることがより便利でより効率的になるという特徴があります。それに対してもう1つの構成要素はBitcoinを成り立たせている根源的な要素であり、これは常に不変です。ところが多くの人は、Bitcoinや他のすべての暗号通貨が特別な理由はその根本的な成り立ちにあるということを理解していません。その根本を変えてしまうと、特別さが失われてしまうのです。Bitcoinの特別な点の1つはその不変性なのです。もしも中核となる最も重要な箇所を変更できるようにしてしまうと、あらゆる暗号通貨のあらゆる側面を際限なく変更できることになってしまいます。そうすると暗号通貨の魔法が失われてしまうのです。
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「コロナで加速するEU経済の分断」ドイツ エコノミスト マーク・フリードリヒ氏 インタビュー ②

パンデミックはすぐには終わらないと思います。しかも政治家たちはパンデミックを口実に、議会を通さず国民の意見も聞かず統治ができるということにとても魅力を感じているようです。これは非常に危険な特権だと思います。今回のパンデミックで、違憲判決が下されたケースがいくつかありました。例えばイタリアでは、ECBの前総裁であるマリオ・ドラギ氏が選挙プロセスを経ずにイタリアの新首相に就任しました。選挙なしで就任したので、これはれっきとした共産主義、あるいはファシズムだと言えるでしょう。そしてドイツでも現在、議会を通さずに政治的決定が行われています。
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「カナダが世界有数のBitcoin ETFを勝ち取るまで」グレッグ・フォス氏 インタビュー ②

Bitocoinと出会った最初のきっかけは、カナダのある会社がETFにBitcoinを導入しようとしていて、そのファンドの初期投資家になってほしいと依頼されたことでした。私はその会社のためにCIOの採用を手伝いました。また、私達はカナダのオンタリオ州の証券委員会を相手に裁判を行い、クローズエンド型のBitcoinファンドをトロント証券取引所に上場させる権利を勝ち取りました。実はその会社への投資を始める前からBitcoinのことを知ってはいました。私はエンジニアでしたので、Bitcoinと初めて出会った時は割とすぐにその仕組みに納得しました。ブロックチェーン上で、10分ごとに形成されるブロックを目の当たりにしました。そしてメンプール、それから世界中で行われている取引がスクリーン上で点滅しているのも見ました。エンジニアの私は、すっかり驚いてしまったというわけです。これほどまでに美しい技術は今まで見たことがありませんでした。そして最も重要なのはBitcoinの数学とコードです。Bitcoinは2100万枚しかありません。したがってBitcoinには希少性があります。またそのプロトコルも、オープンソースで検証されたものとなっています。私にとっては、求める全ての条件を満たしているものでした。探し求めていた全てがここにあったのです。
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「白昼強盗と呼ばれた窓税」英国コメディアン ドミニク・フリスビー氏 インタビュー ②

「税金は文明社会の代償である」と考える人がいる一方で、「税金は窃盗そのものである」と考えている人もいます。このような理由から私は最新作の著書にこの題名を付けました。この2つの主張はどちらも間違っていないと思いますが、全ては課税の度合いと課税の仕方によると思います。極端な例だと、北朝鮮なんかでは人々は100%課税されています。誰も自分の労働力を所有していません。全員が国家のために働いていますが、その対価としてお金を受け取ることはありません。
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「Bitcoinという外部圧力が変化を促す」The Price of Tomorrow 著者 ジェフ・ブース氏 インタビュー ②

システムが自ら変化が必要な部分を変化させるということは、めったにありません。これはチャンスであると同時に問題点でもあります。システムに変化をもたらすのは、いつもシステムの外部にあるものです。大抵の場合は外部的な要因により、変化せざるを得なくなるのです。私は自分の本を執筆した際に「技術の発展が進むにつれて価格が永遠に下落を続けていくのなら、価格の上昇を続けさせようとする仕事はもはや必要なくなる」と考えていました。そしてシステム全体がそのように変化することを期待していました。しかし私の期待は裏切られ「システム自体が自らを変化させることはない」ということを痛感しました。外部から圧力をかけてシステムの変化を促しているのがBitcoinです。私は、このまま行けば、世界の全ての富を2100万BTCの中に落とし込めるのではないかと思っています。我々の住んでいる世界を2100万BTCで測ってみれば、私の言っている全てのことが理解できるかと思います。我々の住んでいる世界は、既にデフレ的な社会となっています。あらゆるものが、年々安くなり続けているのです。
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「Bitcoinを政府から隠すことはできるのか」Block Digital Corporation サンティアゴ・ベレス氏 インタビュー ②

アメリカ市民として、我々には憲法で定められた一定の権利があります。したがって政府が我々市民の資産を差し押さえようとする際には、一定のルールに則らなければなりません。しかし、もしも政府から財産を隠せば、没収こそされなくとも、使用することもできなくなります。私の出身地であるコロンビアには、パブロ・エスコバルという大物麻薬密売人がいました。彼は現金を隠すことについて、「ジャングルに大量の現金を埋めておけばさすがに政府は没収できないが、今度は使えなくなる」というように話しています。たとえ現金を政府の目の届かないどこかの穴の中に隠したとしても、何か他の財産と交換したり、商品やサービスを購入したりといった、意味のある価値表現をすることが出来なくなるのです。つまり、お金は法律の枠組みの中でしか存在できないのです。Bitcoinを政府から隠して世界中を駆け巡り、どこか司法的に受け入れてくれる場所を探すというのは、亡命しているも同然の行為です。しかも、Bitcoinは今までに存在してきた中でも、最も透明性の高い台帳と言っても過言ではありません。それを隠そうなどというのは、非常によくない考えだと思います。 
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「クリプトアート業界の壮絶な争い」クリプトアーティスト:ヴェサ・キヴィネン氏 インタビュー ③

クリプトアーティストのプラットフォームでは、全員に公平な分配が行われるわけではありません。だからこそ人々がお金や欲にかまけてしまい、多少悪質な環境になってしまったりもします。しかし人々は、これを資本主義のせいだと勘違いしがちです。ところが実際は資本主義が原因ではなく、問題は資本主義よりもずっと古く根深いのです。クリプトアート業界には、Crypto VoxelsやBlockchain Art exchange、SuperRare、そしてKnownOriginといった多種多様なプラットフォームが存在します。これらのプラットフォームは、実は生き残りをかけた壮絶な争いをしてます。優位性だけを争っているわけではないのです。 中には、先駆者となるべく何百万ものお金を投資し、アート業界における次のグーグルの座を狙っているようなところすらあります。こういったことが起きているということはつまり、アーティストにとっても、汚れ役を務めたり水面下で動いたりと、不正を行うインセンティブが既に存在しているのです。
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「Bitcoinの時間的価値を変化させるライトニングネットワーク」Layered Money著者 ニック・バティア氏 インタビュー ②

ライトニングネットワークというのは「Bitcoinを瞬時に取引する」という金融契約に合意したBitcoinのネットワークです。ライトニングネットワークにおいては、Bitcoinの時間的価値が変化します。ライトニングネットワーク上で使えるBitcoinを持っていれば、人々の間の支払いを促進することができます。Bitcoinの持ち主は、この流動性を提供することで、その対価としての収入を得ることができるというわけです。つまり、ライトニングネットワークによって、Bitcoinはその時間的価値による収入を得ることができるということです。ライトニングネットワークにあるBitcoinは、これを機能させるために使用されているスマートコントラクトであるHTLC(hash time-locked contracts)によってロックされています。Bitcoinの時間的価値が得られるのは、Bitcoinがライトニングネットワークのスマートコントラクトによってロックされている間だけです。逆にそれ以外の場合は、時間的価値は得ることができません。
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「Bitcoin価格に影響を与えるCoinbaseの指標」キ・ヨンジュ氏 CryptoQuant CEO インタビュー ②

OTC取引を見る上でもう一つ大切な指標となってくるのがCoinbase Outflowと呼ばれる、Coinbaseからの出金量が分かる指標です。グレースケールがBitcoinを購入する際には、必ずGenesis Trading経由で購入しています。そしてGenesis Tradingはというと、購入にCoinbase OTCとCoinbase Proを使用しています。Coinbase OTCはCoinbaseカストディと直接つながっており、CoinbaseカストディはCoinbase Proウォレットに直接統合されています。
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「無防備だったBitcoinウォレット」Bitcoin Magazine 運営責任者 ジョン・リギンズ氏 インタビュー ②

Bitcoinの知られざる物語にP2SH(Pay To Script Hash)の戦いという出来事があります。Bitcoinがその誕生以来、崩壊の危機に直面した最初のピンチでもあり、この問題というのは2010年末まで続きました。ライターのアーロン・ヴァン・ウィルドゥム氏(Aaron Van Wirdum)とピート・リゾ氏(Pete Rizzo)氏は、誰にでも読みやすいような分かりやすい語り口で、経緯を説明してくれています。その説明の中では、サトシ・ナカモトがどのようにしてBitcoinをつくったのか、またどのようにしてプロトコルを8回も変更したのかについて語られています。それから、最後はどのようにして徐々にプロジェクトから離れていったのかということについても深く掘り下げています。
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「NFT自体に価値はあるのか」Litecoin創設者のチャーリー・リー氏にインタビュー ②

NFT(非代替性トークン)は興味深い資産です。野球カードのような存在とも言うべきでしょうか。固有のものであり、何かと代替することはできません。そして限定性があるため、大変魅力的な存在です。NFTは複製することができません。また、十分な人々によって価値が認められれば貴重なものとなります。この理論はBitcoinの仕組みにも通ずるところがあります。Bitcoinも人々に評価されて初めて価値を持ちます。NFTもBitcoinと同じです。供給に限りがあって、価値を認めてもらえれば価値のある資産となります。逆に供給に限りがなく、無限に発行できるような場合は、どれだけ価値が高かったとしても資産としての価値はありません。
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「Bitcoinの95%は上位2%のアドレスで保有されている?」Glassnode CTO ラファエル・シュルツクラフト氏 インタビュー ②

BitcoinもEthereumも公平な通貨だと考えています。分布のしかたを時系列でみてみても、時間が経つにつれてより分散化されていて、ネットワーク内の様々なセクションに保有が拡散しています。もう一つ忘れてはいけないのは、これらの通貨は大きな分母でも割ることができるということです。たとえBitcoinをsatoshi単位で少量保有していたとしても、その価格はだんだん上昇していくいのです。オンチェーンのデータを見ると、市場に新たに入ってきている人々がいるということが分かります。だからこそこれらの通貨の保有は継続的に分散しているということが分かるのです。よく「Bitcoinの95%は上位2%のアドレスよって保有されている」という主張を聞きます。しかしこの主張は、取引所の保有量などを考慮に含むことを忘れています。現在における取引所の保有量は、実に約260万BTCもあります。それにもかかわらず、取引所をBTCをたくさんもっている「1つのアドレス」と捉えてしまうと、全体像が非常に狭く歪められてしまい保有が偏っているように見えてしまう、という事実があるのです。
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「アイ・アム・サトシ・ナカモト」クリプトアーティスト:ヴェサ・キヴィネン氏 インタビュー ②

これは私が初めて制作したクリプトアートなのですが、当時は「サトシは一体誰なのか」ということが切実な問題となっていました。今でもそうかもしれません。私はこの問題において本当に重要なことは何かということを問うために、命題を反転させました。この手法は心理学NLP(Neuro-Linguistic Programming、神経言語的プログラミング)において「リフレーミング」と呼ばれているものです。問われるべき命題は「どうして私がサトシ・ナカモトなのか」というものです。するべきことは、サトシの技術を使い「どうして自分こそがサトシなのか」「何が私をサトシにするのか」と問うことなのです。そうすれば、人生を今の何百倍も生産的なものにすることができるでしょう。また「サトシは彼だ」とか、「彼女だ」「あの人たちだ」というような論争に巻込まれることもありません。この作品が、パーカーのフード越しに世界を見る構造となっているのにはこのような意図があります。フードを通して見えているのは、今まさに私のこの作品とつながりあっている、現実世界なのです。
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「議員としての暗号通貨との関わり方」台湾のクリプト議員 ジェイソン・シュー氏にインタビュー ②

私は議員として、暗号通貨を所有しないということを明確に宣言していました。議員だった時は、できる限り中立的な観点でこの議題と向き合っていました。議員として在任中の時に暗号通貨の売買をするのは間違っていると思っていたので、議員時代は暗号通貨の売買をしていませんでした。しかし退職して一民間人となってからは、Bitcoinをいくらか購入しました。現在、暗号通貨とこのように関わっているのは、在職中にあれほど情熱的に推進したテクノロジーとシステムに対する自分の信念を示すためでもあります。暗号通貨の売買には注意が必要です。しかし個々人にとっては、暗号通貨という現在の経済の代替システムの仕組みを知り、理解していくことが重要だと考えています。暗号通貨とは何か、そしてどうすればアクセスできるのかということを、これから人々は自ら学び、自分で自分を教育していかなければなりません。たとえば代理店や中間業者といった仲介者から購入をする際は、プラットフォームの説明を確認したり、透明性を確認したりする必要があります。
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「Bitcoinを理解すると起こるパラダイムシフト」Bitcoin Rapid-Fire ジョン・ヴァリス氏 インタビュー ①

Bitcoinのもつ意味合いを理解しはじめると2つのことが起こります。1つ目は、通貨システムがどれほど腐敗しているのに気付き、Bitcoinがどのようにしてこの腐敗を解決できるかを理解するということです。そうすると、他にも様々な多くのものに不信感を抱くようになります。これが2つ目の出来事です。「通貨システムをこんなにも見誤っていたのであれば、他の分野についてももう少し批判的な視線で見た方がいいのかもしれない」と考えるようになるのです。そうすると、政府や医療や教育といった人生の身の回りの物事をより批判的な視線で見ることができるようになります。そうすると、主権を持つということの大切さが分かり夢中になり、様々な分野において主権を確立したいと考えるようになります。このことを極端に単純化して考えると、多くのBitcoinerたちというのは、あらゆることに対する主権を自分で掌握できるような、可能な限り独立した砦を夢見ているということです。食料も、そしてエネルギーに至っても自分で確保して主権を握りたいのです。現代においてどれだけの自由が奪われているのかということは、一度Bitcoinの世界に足を踏み入れてみるとよく分かります。人々が自由を望むのは、その価値と重要性を理解しているからこそだと思います。ここ最近の新型コロナウイルスの蔓延以前から自由は奪われていましたが、確かにパンデミックの発生によってそれが明るみに出たというのは間違いないと思います。
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「台湾をブロックチェーンの島に」台湾のクリプト議員 ジェイソン・シュー氏にインタビュー ①

私が国会議員だった頃、台湾を「ブロックチェーン・アイランド」にしようと常に考えていました。私はおそらく国会において最も猛烈で情熱的な、暗号通貨とブロックチェーンの提唱者だったと思います。政府に対して、この新しい技術を採用するよう非常に強く勧めました。この技術を最初に採用した政府こそが業界で最も有利になれるということを知っていたので、台湾を取引所のハブとして発展させる案を提唱しました。この案のメリットは、暗号通貨の取引のみならず、他の様々なビジネスの機会も集まってくる可能性があるということです。たとえばサイバーセキュリティ関連やウォレットプロバイダー、そしてマイニング事業、さらには半導体事業まで、多種多様のビジネスを惹き付けることができると思いました。このようにして台湾が大きく成長し、大きな変化を遂げるいうビジョンをイメージしていました。
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「債券価格と金利の関係」クレジット市場アナリスト グレッグ・フォス氏 インタビュー ①

金利が14%の時に債券を購入した人は14%のクーポンを得ることができます。金利が14%から10%に下がったとします。金利が下がると債券価格は上がります。そうすると、金利が14%の時に購入した債券の価格は上昇します。14%のクーポンの価値というは、10%で発行されているものよりもはるかに魅力的だからです。債券とは、将来の一連のキャッシュフローの契約上の義務です。債券でキャピタルゲインが得られると思っている人がたくさんいますが、これは誤解です。債券を売却して実際に得ているのものはキャピタルゲインではなく、キャッシュフローの前倒しでしかないのです。