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「Bitcoinの95%は上位2%のアドレスよって保有されている?」Glassnode CTO ラファエル・シュルツクラフト氏 インタビュー ②

BitcoinもEthereumも公平な通貨だと考えています。分布のしかたを時系列でみてみても、時間が経つにつれてより分散化されていて、ネットワーク内の様々なセクションに保有が拡散しています。もう一つ忘れてはいけないのは、これらの通貨は大きな分母でも割ることができるということです。たとえBitcoinをsatoshi単位で少量保有していたとしても、その価格はだんだん上昇していくいのです。オンチェーンのデータを見ると、市場に新たに入ってきている人々がいるということが分かります。だからこそこれらの通貨の保有は継続的に分散しているということが分かるのです。よく「Bitcoinの95%は上位2%のアドレスよって保有されている」という主張を聞きます。しかしこの主張は、取引所の保有量などを考慮に含むことを忘れています。現在における取引所の保有量は、実に約260万BTCもあります。それにもかかわらず、取引所をBTCをたくさんもっている「1つのアドレス」と捉えてしまうと、全体像が非常に狭く歪められてしまい保有が偏っているように見えてしまう、という事実があるのです。
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「アイ・アム・サトシ・ナカモト」クリプトアーティスト:ヴェサ・キヴィネン氏 インタビュー ②

これは私が初めて制作したクリプトアートなのですが、当時は「サトシは一体誰なのか」ということが切実な問題となっていました。今でもそうかもしれません。私はこの問題において本当に重要なことは何かということを問うために、命題を反転させました。この手法は心理学NLP(Neuro-Linguistic Programming、神経言語的プログラミング)において「リフレーミング」と呼ばれているものです。問われるべき命題は「どうして私がサトシ・ナカモトなのか」というものです。するべきことは、サトシの技術を使い「どうして自分こそがサトシなのか」「何が私をサトシにするのか」と問うことなのです。そうすれば、人生を今の何百倍も生産的なものにすることができるでしょう。また「サトシは彼だ」とか、「彼女だ」「あの人たちだ」というような論争に巻込まれることもありません。この作品が、パーカーのフード越しに世界を見る構造となっているのにはこのような意図があります。フードを通して見えているのは、今まさに私のこの作品とつながりあっている、現実世界なのです。
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「議員としての暗号通貨との関わり方」台湾のクリプト議員 ジェイソン・シュー氏にインタビュー ②

私は議員として、暗号通貨を所有しないということを明確に宣言していました。議員だった時は、できる限り中立的な観点でこの議題と向き合っていました。議員として在任中の時に暗号通貨の売買をするのは間違っていると思っていたので、議員時代は暗号通貨の売買をしていませんでした。しかし退職して一民間人となってからは、Bitcoinをいくらか購入しました。現在、暗号通貨とこのように関わっているのは、在職中にあれほど情熱的に推進したテクノロジーとシステムに対する自分の信念を示すためでもあります。暗号通貨の売買には注意が必要です。しかし個々人にとっては、暗号通貨という現在の経済の代替システムの仕組みを知り、理解していくことが重要だと考えています。暗号通貨とは何か、そしてどうすればアクセスできるのかということを、これから人々は自ら学び、自分で自分を教育していかなければなりません。たとえば代理店や中間業者といった仲介者から購入をする際は、プラットフォームの説明を確認したり、透明性を確認したりする必要があります。
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「Bitcoinを理解すると起こるパラダイムシフト」Bitcoin Rapid-Fire ジョン・ヴァリス氏 インタビュー ①

Bitcoinのもつ意味合いを理解しはじめると2つのことが起こります。1つ目は、通貨システムがどれほど腐敗しているのに気付き、Bitcoinがどのようにしてこの腐敗を解決できるかを理解するということです。そうすると、他にも様々な多くのものに不信感を抱くようになります。これが2つ目の出来事です。「通貨システムをこんなにも見誤っていたのであれば、他の分野についてももう少し批判的な視線で見た方がいいのかもしれない」と考えるようになるのです。そうすると、政府や医療や教育といった人生の身の回りの物事をより批判的な視線で見ることができるようになります。そうすると、主権を持つということの大切さが分かり夢中になり、様々な分野において主権を確立したいと考えるようになります。このことを極端に単純化して考えると、多くのBitcoinerたちというのは、あらゆることに対する主権を自分で掌握できるような、可能な限り独立した砦を夢見ているということです。食料も、そしてエネルギーに至っても自分で確保して主権を握りたいのです。現代においてどれだけの自由が奪われているのかということは、一度Bitcoinの世界に足を踏み入れてみるとよく分かります。人々が自由を望むのは、その価値と重要性を理解しているからこそだと思います。ここ最近の新型コロナウイルスの蔓延以前から自由は奪われていましたが、確かにパンデミックの発生によってそれが明るみに出たというのは間違いないと思います。
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「台湾をブロックチェーンの島に」台湾のクリプト議員 ジェイソン・シュー氏にインタビュー ①

私が国会議員だった頃、台湾を「ブロックチェーン・アイランド」にしようと常に考えていました。私はおそらく国会において最も猛烈で情熱的な、暗号通貨とブロックチェーンの提唱者だったと思います。政府に対して、この新しい技術を採用するよう非常に強く勧めました。この技術を最初に採用した政府こそが業界で最も有利になれるということを知っていたので、台湾を取引所のハブとして発展させる案を提唱しました。この案のメリットは、暗号通貨の取引のみならず、他の様々なビジネスの機会も集まってくる可能性があるということです。たとえばサイバーセキュリティ関連やウォレットプロバイダー、そしてマイニング事業、さらには半導体事業まで、多種多様のビジネスを惹き付けることができると思いました。このようにして台湾が大きく成長し、大きな変化を遂げるいうビジョンをイメージしていました。
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「債券価格と金利の関係」クレジット市場アナリスト グレッグ・フォス氏 インタビュー ①

金利が14%の時に債券を購入した人は14%のクーポンを得ることができます。金利が14%から10%に下がったとします。金利が下がると債券価格は上がります。そうすると、金利が14%の時に購入した債券の価格は上昇します。14%のクーポンの価値というは、10%で発行されているものよりもはるかに魅力的だからです。債券とは、将来の一連のキャッシュフローの契約上の義務です。債券でキャピタルゲインが得られると思っている人がたくさんいますが、これは誤解です。債券を売却して実際に得ているのものはキャピタルゲインではなく、キャッシュフローの前倒しでしかないのです。
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「インフレーションは立法なき課税」英国コメディアンのドミニク・フリスビー氏にインタビュー ①

ロンドンも他の大都市も高くなってきているのは、政府がお金を印刷してインフレを起こしているからです。これは言ってしまえば一種の税金です。人々から富を抽出し、それを国家に移す方法なのです。経済学者のミルトン・フリードマンは、インフレを「立法なき課税」と呼びました。何かしらの課税がされていないものというのは、世の中にほとんど存在しません。政府の提供するサービスには、必ず税金がサービスにかかる費用として差し引かれているのです。政府によるサービスは、より低価格でより良いものであるべきだと主張してきましたが、課税はあくまで避けられないということは認めています。たとえBitcoinのように、自由市場であったとしても、税金は避けてはとおれません。我々はマイナーやマイニング会社に、手数料という名前の税金を支払っています。
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「システムの腐敗でダメージを受けるのは誰か」ドイツ エコノミスト マーク・フリードリヒ氏 インタビュー ①

システムの腐敗というのは常に、最も弱い者を直撃します。我々の通貨システムはもう壊れていて、システムを長く維持するためだけに毎年の負債を増やさなければならないという状況です。民主的で公平で人道的な、新しい通貨システムが必要です。現在の西洋は戦争や紛争状態でこそないものの、その通貨システムはまさに現代的奴隷制です。私は著書の中で歴史上のシステムの色々なサイクルについて紹介しています。システムのサイクルを理解すれば、未来を予測することができます。例えば古代ローマ帝国ではハイパーインフレによって通貨システムが崩壊し、これがローマのシステムのサイクルの終わりとなりました。ローマ帝国には、健全な通貨システムがありました。アウレウスやソリダスと呼ばれる金貨を使ったシステムです。しかし帝国が拡大すればするほどシステムは腐敗して崩壊していきました。
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「東西半球指標:East vs West Indicatorの重要性」IntoTheBlock コンタスチ氏、ガラティ氏にインタビュー ②

東西半球指標が重要な理由は、ユーザーが自分の暗号資産が最も活発に活動している地域とは反対の地域にいる場合にリスクを軽減できるからです。たとえばアジア地域にいる人がLitecoinに投資する場合、この暗号資産の活動の分布が通常世界の西側に偏っていることに注意する必要があります。香港に居住している人がLitecoin取引をする場合、損切りや利益確定の注文設定をせずに寝るようなことはないでしょう。なぜなら自分の寝ている深夜や早朝に、価格変動の影響を受けやすいからです。 
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「デフレ=豊かな未来への鍵?」The Price of Tomorrow 著者 ジェフ・ブース氏 インタビュー ①

デフレが豊かな未来に結びつくというのは、実はデフレの原因となっているのは技術発展だからです。技術発展とはすなわち効率化です。これがデフレを引き起こす原因となるのです。携帯電話であれ何であれ、技術発展にともなって我々が手にしたあらゆるものは、我々がより多くのものをより安く入手することを可能にしました。これは非常に急速なペースで起こってきたことで、そして世界のあらゆる部分に浸透してきたことです。技術発展は時間の節約を可能にします。そして価格の下落というのは、実は時間節約の自然な副産物なのです。
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「IntoTheBlockで見られるブロックチェーンのデータ」IntoTheBlock コンタスチ氏、ガラティ氏にインタビュー ①

この指標は、ある資産で流通しているトークンのうちの「ホエール」や「ラージアドレス」が保有している割合を示します。この指標を参照すれば、たとえば集中の度合いが高い暗号資産に投資することでどれくらいのリスクを負うことになるかを知ることができます。指標をみてみると、現時点においてBitcoinの総供給量の約10%が比較的母数の少ない大規模なプレーヤーに集中しているということがわかります。たとえばEthereumではこの数値は約40%まで上がります。したがってBitcoinは他の暗号資産と比較して集中度合いが比較的低いということが分かります。
寄稿記事

FATF暗号資産規制ガイダンス改定案の要点:Chainalysis 寄稿記事

2021年3月19日、金融活動作業部会(Financial Action Task Force: FATF)は、加盟国が暗号資産のエコシステムをどのように規制・監督すべきかについて、2019年版ガイダンスの更新案を発表しました。もしFATFが本案を採用し加盟国が適用する場合、暗号資産サービスプロバイダー(VASP)の定義は拡大され、多くのNon-custodialな暗号資産事業者までもAML/CFT規制の対象となります。Chainalysisは、金融犯罪を効果的に防止するための規制は支持しますが、今回のガイダンスの一部について懸念もあります。現時点で違法活動が認められないような新興の暗号資産市場に対してまで不合理な規制負担をかけることで、結果的に将来のイノベーションを阻害しかねないという点についてです。
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「価値の表現手段を選択する自由」Block Digital Corporation サンティアゴ・ベレス氏 インタビュー ①

私は個人の自由を非常に強く信じています。社会的な責任と自由という観点からも、個人は他の個人の選択に関わらず、自分の選択する方法で価値を表現できるべきだと考えています。たとえばBitcoinを支持する人が私にBitcoinで送金したいと思っていたとしても、私が妥協してそれを受け入れなければならないという理由はどこにもありません。私がもしもBitcoinではなくXRPやドルや円で送金を受け取りたいのであれば、このような送金をお互いの摩擦なしで達成できる、基本的なプロセスがあるべきです。互いの妥協やカウンターパーティーリスクなしの取引を可能にする市場が必要です。また、集合的な市場を裁定者として、個人がそれぞれの価値判断で価値を表明できるようにするべきです。この境地こそが技術の提供する最終形態だと思っています。
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「秘密鍵は自分で管理すべきか」David Bitcoin・Wallet Recovery Services インタビュー ②

第三者管理型のウォレット(カストディアル・ウォレット)と自己管理型のウォレット(ノンカストディアル・ウォレット)のどちらがより良いかというのは、常に議論のテーマとなっています。カストディアルウォレットというのは、第三者(多くの場合はウェブサイト)がウォレットの秘密鍵を保持するものです。それに対してノンカストディアルウォレットは、所有者が秘密権保持の全責任を負います。私は残念ながらどちらも欠点があると思います。よく、プロバイダーやウェブサイトにウォレットの秘密鍵の管理を任せているというお客様から問い合わせをいただき、多くの方がお金を失っています。
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「本当にインフレは起きているのか」セントルイス連邦準備銀行のデイビッド・アンドルファット氏にインタビュー ②

1980年に連邦政府は金融政策を金利政策に変更しました。したがってM2のグラフはマネーサプライではなく、主にお金の需要を反映しています。グラフの上昇は、お金の需要が急激に増加したということを意味します。たとえば2020年初めに急上昇を見せていますが、これはコロナ禍が始まってありとあらゆる企業が銀行から現預金を引き出したということを表しています。
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「ウォレット秘密鍵の復元成功率は?」David Bitcoin・Wallet Recovery Services インタビュー ①

復元には様々な要素があります。初期の頃は、主にBitcoin Coreという1種類のウォレットがあって、その秘密鍵の復元しか手がけていませんでした。しかし現在ではウォレットの種類も多様化しています。したがって我々もできるだけ多くのウォレットに対応できるようにしています。まず初めのステップは、ウォレットがサポートされている種類のものかどうかを把握することです。お客様から十分な情報を得てから、その先に進むようにしています。次のステップとして、お客様からパスワード候補についてのアイデアを得る必要があります。たとえば、どのような法則性があるのか、どういった言葉をよく使うのか、といったようなアイデアです。
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「本当にBitcoinは革命なのか」セントルイス連邦準備銀行のデイビッド・アンドルファット氏にインタビュー ①

多くの若者がこの金融技術を革命的だと捉えています。しかし実際にはこれはデータベース管理システムの継続的な進化の一部に過ぎないと思っています。1971年に母と初めてイタリアに行ったとき、私は10歳でした。当時はバンクーバーからイタリアへ行く前に、電話帳を入手して旅行代理店のトーマス・クックや、トラベラーズチェックを発行してくれるアメックスの場所を探さなければなりませんでした。トラベラーズチェックは、カナダドルをイタリアリラに交換するために必要でした。そしてこのトラベラーズチェックは、イタリアの所定の銀行で両替をしてもらう必要がありました。さらにこれが発行されるまでには時間が2〜3週間もかかり、費用もかなりかかりました。イタリアへ到着すると、トラベラーズチェックの業務を行って両替してくれる銀行まで50kmありました。叔父が我と母をその銀行まで連れていってくれました。 
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「Bitcoinについて懸念していること」アンディ・エドストローム氏 インタビュー ②

Bitcoinが動き続けているかどうかということは常に注目して見ています。もしもトランザクションが実行されないということが頻繁に発生したり、日々何十億ドル分もの価値を動かすということがなくなったりしたら、懸念すべきだと思います。また、長い間使われてきたコードにもしもバグが発見されるようなことがあれば、これも大きな懸念となります。Bitcoinについて考える上では、政府の動きをみることも重要です。予算が足りなくなった時に、政府はお金を増刷するでしょうか、それとも予算のバランスをとろうとするでしょうか。もしも政府が現在の過剰支出をやめれば、Bitcoinにとってはあまり芳しくない状況となります。なぜなら、法的通貨と比較しての魅力が薄れるからです。
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「なぜビットコインを買うのか」著者のアンディ・エドストローム氏にインタビュー ①

①保護と危害については、環境保護主義に応用することができます。多くの人々がBitcoinは環境によくないと考えていますが、私は実はその逆で、環境に良いと考えています。②公正と不公正については、Bitcoinの流通や分配と関係があります。たとえば、より早い段階にBitcoinを入手した人の方が遅い段階でBitcoinを入手した人よりも多くのBitcoinを持つ可能性がある、というようなことがあります。③自由と抑圧については、これこそがBitcoinの最強の側面だと思います。Bitcoinは、過去の遺物的存在となった金融システムという枠組みの外での取引を可能にし、価値の保持を可能にします。まさに「自由のお金」なのです。
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「トランプ前大統領の下で働いた経験と後悔」SkyBridge Capital創業者のアンソニー・スカラムッチ氏にインタビュー ②

私は以前、共和党のための資金調達の仕事をしていました。この仕事はとても気に入っていました。私は社会人生活を通して、ずっと何かしらの形で政治に関わっていました。しかし、自分が政治に対して積極的になる日がくるとは思っていませんでした。トランプ氏が大統領選に勝利した時、私はジェブ・ブッシュ氏と一緒でした。ジェブ・ブッシュ氏は結局大統領選からは撤退しました。トランプ氏とは以前からの知り合いで、選挙戦の時期は1年ほどの彼の下で働いていました。彼は大統領の役を引き継ぐにあたって、その準備のためのチームの一員に私を指名しました。我々は選挙戦に勝利したトランプ氏に対して、大きな期待を抱いていました。