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「お金の階層構造はどのように生まれたのか」Layered Money著者 ニック・バティア氏 インタビュー ①

人々は何千年も前から、ゴールドやシルバーをお金として使ってきました。しかし13世紀に入ってから、フィレンツェやヴェネチアといった北イタリアの一部の年共和国では、純金に代わる貨幣が鋳造されるようになりました。これは前代未聞のことでした。なぜなら貨幣というのはこれまでにもありましたが、どの貨幣もこの時に作られた貨幣ほど安定してはいなかったからです。ローマやギリシャの都市国家の歴史においては、政府による通貨の価値の切り下げが行われてきました。これと比べるとフィレンツェで鋳造された金貨はこのようなこともなく、大変な安定性があったのです。
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「第4次産業革命と仮想世界の発展」 The Sandbox COO セバスチャン・ボーゲット氏にインタビュー ②

第4次産業革命とは「人がデジタル空間や仮想世界でより多くの時間を過ごす」という概念です。これには、リモートで仕事をしたり、オンラインで遊んだりコンテンツ作成をしたり、といったことも含まれます。同時に物理的な現実世界においては、人間の行動がどんどん見えづらくなっていくという側面もあります。第4次産業革命のためには、物理的な資産とデジタル資産の価値を取引することのできる経済システムが必要になります。そしてそう遠くない未来に、仮想世界の経済が物理世界の経済を凌駕することになるだろうと考えています。
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「暗号資産の価格はどのように決まるのか?」キ・ヨンジュ氏 CryptoQuant CEO インタビュー ①

CryptoQuantでは、オンチェーンデータを利用した、様々なユニークな指標をご覧いただけます。例えば、Estimated Leverage Ratio(推定レバレッジ比率)という指標があります。これは、全ての主要デリバティブ取引所の建玉をその特定の取引所のBTC保有額で割ったものです。この指標の数値が下がれば、人々が低いレバレッジで取引していることを意味します。レバレッジ取引は、高いリターンを得るために契約で決められたリターンで借り入れた資金を利用する取引です。レバレッジの比率が低いということは、企業やトレーダーが利益を得ていて、資産を成長させるのに十分な利益をあげているということを意味します。
寄稿記事

「Bitcoinの保有量は本当に一部に集中しているのか:成長を続けるクジラたち」Glassnode分析記事

本記事は、ブロックチェーン上のデータから暗号資産分析を行う企業、Glassnodeの「Glassnode Insights」の内容を、皆様に向けて有益な情報発信を行うために日本語へ翻訳し掲載したものです。原文の英語版はこちらをご覧ください。 記事作成者 : ラファエル・シュルツクラフト氏 Glassnode 共同創設者兼CTO 我々は、ネットワーク参加者全体のBitc...
寄稿記事

「確定申告を行いましょう:令和2年分」クリプトリンク株式会社

執筆者:クリプトリンク株式会社 代表取締役 酒井 孝幸監修:税理士法人ファシオ・コンサルティング 代表・税理士 八木橋 泰仁 2月16日から個人所得税の確定申告が始まりました。 2020年に暗号資産の投資をされた方は、必要に応じて確定申告を行うようにしましょう。 今年の確定申告の提出期間は、緊急事態宣言発令のため 令和3年2月16日(火)から 令和3年4月1...
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「ハードウェアウォレットの悲劇的な事件」Hacken CEO ドミトロ・ブドリン氏 インタビュー ②

2017年当時、人々はハードウェアウォレットに資産を保管していました。そんな中、大規模なハッキング被害に遭い、ハードウェアウォレットに保管していた約6000万ドル相当の資産を失ってしまった人がいます。ハッカーは、被害者の使っているウォレットの種類を特定し、そのウォレット用の偽ソフトウェアアップデートを作って攻撃しました。被害者はアップデートメッセージが、ウォレット公式からのものではないことに気がつきませんでした。しかしメッセージは偽物だったため、ソフトウェアを開いても公式ホームページにつながりませんでした。ところがそれでも被害者は気が付かずアップデートに対して「はい」をクリックしてしまったのです。
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「スケーリングに関する論争で学んだこと」ピーター・マコーマック氏 インタビュー ②

2017年に起きたスケーリングに関する論争は大きな物議を醸し、しかもそれは長い間続きました。論争はブロックサイズを拡大すべきかどうかという内容でした。今振り返ってみると大変面白い論争で、当時よりもずっとよく内容を理解できます。当時はどちら側を選べばいいのか分からなくて、適当に片方の立場につきました。幸いなことに、私が選んだ側は結果的に正しい立場でした。しかし、間違った立場を選んでしまっていた可能性もあります。何しろ賛否両論の飛び交う話題でしたので、何も確かなことは言えません。こういった話題は、経済学や技術に関する本当に複雑な事柄を含むので、特にBitcoinを初めて知ったような人にとっては、よく理解するというのは困難の極みです。
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「サイファーパンク運動とBitcoin」Bitcoin Magazine アーロン・ヴァン・ウィルドゥム氏 インタビュー ②

サイファーパンクとは、インターネットがまだ目新しかった1990年代に起こった運動です。当時インターネットは、巨大な可能性を秘めていると言われていました。またインターネットのもたらす潜在的な効果について、2つの真逆の予想が存在していました。1つ目の予想は、インターネットがパノプティコン(全展望監視システム)のような監視機械となり、全員のプライバシーがなくなり、全体主義国家が登場する恐れがあるというものです。2点目は、逆に強力な暗号化技術によってプライバシーが守られ、プライベートな通信や取引が自由にできるようになるというものです。
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「ブロックチェーン上のデジタルアートの窃盗」SuperRare CEO ジョン・クレーン氏 インタビュー ②

SuperRare上でアートがハッキングされたり、ロンダリングされたりしたことはありません。しかし、SuperRareからアート作品を持ち出して、別のデジタルアートプラットフォーム上でNFTトークンを作成されたケースがありました。これは大変腹立たしいことでした。特に大変な思いでがんばって作品を作ったアーティストにとっては、より一層腹立たしいことです。ものすごく努力して作り上げた作品を、他の人に奪い取られて手柄にされたら、誰だっていい気分ではありません。我々はこのようなことが起こらないように、他のプラットフォームやマーケットプレイスとパートナーになり、協力し合いました。
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「Bitcoin Magazineとはどのような存在か」Bitcoin Magazine 運営責任者 ジョン・リギンズ氏 インタビュー ①

Bitcoin Magazineは、Bitcoinのバイブルとも言うべき存在です。業界の成功者によって執筆されたBitcoinの初期段階の文章も掲載されていますし、Bitcoin史の中でも最高級の、技術に関する古い記事もあります。それから、私がBitcoinの最高のテクニカルライターの1人として尊敬しているアーロン・ヴァン・ヴィルドゥム氏は最近、Coindeskの編集長を長い間務めていたピート・リゾ氏と共同執筆で、"The Untold Story of the First Bitcoin War”(最初のBitcoin戦争に関する知られざる物語)という素晴らしい記事を書きました。
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「​ゴールドの保有が違法化された時代」投資アナリスト リン・オールデン氏 インタビュー ②

コンピュータやインターネットがなかった時代は情報の伝達がかなり遅く、インフレ率や金利をオンラインでリアルタイムに確認することも出来ませんでした。情報量が圧倒的に少なかったのです。市場に目を光らせていた人でさえ新聞から情報を得るだけで、多くの人は情報を追うことさえしていない時代でした。そんな時代の中、具体的には1930~1940年代ですが、富を維持するための一つの方法がゴールドでした。ゴールドを保有すれば、通貨の切り下げから自分の富を守ることができるというわけです。これをさせないためにアメリカを含む多くの国では、ゴールドの所有を違法にしたのです。しかし、そもそも当時の人々はリアルタイムで情報を確認することすらできなかったので、ゴールドを購入する必要性も感じていませんでした。
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「世界経済の今後の動きとおすすめの本」マックス・カイザー氏 インタビュー ②

我々は現在、第二次世界大戦以来アメリカの支配下にあったグローバル化した世界から脱却しつつあると思います。つまりアメリカ一強のグローバル化した世界から抜け出して、より多様化した世界へと向かいつつあると思います。今後はロシア、中国、イラン、ドイツの台頭があり、それらの国がおそらく経済の支配者となっていくでしょう。アメリカは第二位の国となります。日本はおそらく現状とさほど変わらない立ち位置にいるのではないかと予想します。トップになることもなければ最下位になることもないと思います。
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「オンチェーンデータから分かる暗号通貨市場の動向」Glassnode CTO ラファエル・シュルツクラフト氏 インタビュー ①

アクティブアドレスという指標が人気ですが、これはとても基本的な指標です。この指標からは、ブロックチェーン上でBTCを送金しているアドレスが、一定期間内にどれだけアクティブになっているかを知ることができます。つまりネットワーク上の活動について多くのことを教えてくれる指標です。もちろん、1つのアクティブアドレスが直接的に1人のユーザーを表すわけではありません。たとえば1人で複数のアドレスを所有しているユーザーもいれば、複数人のユーザーのBitcoinを管理している取引所のような存在もあるからです。この指標は、活発に交流している新規参加者がネットワークにどれくらいいるのかということや、ネットワークにどのようなトレンドがあるのかといったことなどを理解するのに使えます。つまりユーザー行動から、ネットワークがどれだけ使われているのか、そのネットワークの成長の健全性をみることができる指標というわけです。
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「暗号資産の発行元がコインを保有するモラルの問題とは」Litecoin創設者のチャーリー・リー氏にインタビュー ①

自分のコインを保有するのが、モラルに反しているとは思いません。たしかにLitecoinを作った時、私は自分にコインを分配しませんでした。しかし人々が何と言おうと、Litecoinは私の創造物なので、たとえコインを自分に分配していなくとも、Litecoinとは運命共同体なのです。もしもLitecoinが成功すれば、私にとっては良いことです。金銭的な利害関係だけが、作り手とコインの関係ではないということです。自分のコインを保有してしまうと、作成者にとっては、かえって自分とコインの利害が食い違ってしまう可能性さえあります。
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「政府による合法的略奪とBitcoinの競争力」 ロバート・ブリードラブ氏 インタビュー ①

権威や政権に対しては、健全な範囲内で懐疑的に考えています。また、懐疑心を研ぎ澄ますのに役立った本も多くあります。私のお勧めはフレデリック・バスティア氏の「法」という本です。約60ページとシンプルで短く、古典的な良書です。現在アメリカで起こっているような出来事ともとても関連性の深い内容が書かれています。たとえば米国政府は、9000億ドル分のお金を印刷して全国民に600ドル分の経済援助を行うという発表をしました。素晴らしい政策のように聞こえます。実際に計算してみるまでは、ただでお金を受けとれる夢のような政策に思えます。しかし実際にこの政策について考えてみると、アメリカには3億人強の人々がいるので、政府が9000億ドル分お金を印刷するということは単純計算で1人当たり約2800ドルになります。
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「サトシ・ナカモトが現れるとどうなる?」マサチューセッツ工科大学 DCI タデウス・ドライジャ氏 ③

これは私もすごく気になっていることなのですが、サトシ・ナカモトがどこへ姿をくらませたのか、その行方を知る人は誰もいません。しかしBitcoinの開発者たちは、サトシ・ナカモトの行方を追ったり、サトシ・ナカモトとは誰なのかを気にしたり、詮索したりはしません。サトシ・ナカモトが自分自身の身分を証明するのはとても簡単です。その気にさえなれば、ネット上で何通かメッセージを送るだけで済みます。しかしその気はないようですし、今も行方をくらまし続けています。行方をくらまし続けた期間があまりにも長いので、もし仮にサトシ・ナカモトが戻ってきてBitcoinは自分が発明したと主張し、正式な書類なんかに署名したりしたとしても、誰もその話に耳を傾けたり従ったりはしないでしょう。たとえばサトシ・ナカモトがBitcoinに変更を加える話をしても、みんなノーと言うでしょう。
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「世界経済と日本経済の問題」MicroStrategy CEOのマイケル・セーラー氏にインタビュー ③

日本はマクロ経済的に、他の国と同じような課題を抱えていると思います。日銀は非常に積極的な金融緩和政策を行ってきました。日本の銀行は大量の株式を保有していますが、同様に多くの国債も保有しています。EUやアメリカと同じように、日本もまた資金供給量を拡大させています。これの一番の問題は資産の過剰なインフレで、市場における価格の発見が不足していることです。債券、株式、不動産市場を含め、資本市場は凍結状態です。これらの資産価値はすべて非常にインフレしています。一般人が働いても働いても、資産を購入するのに十分なお金を稼ぐことができません。
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「Ethereumを活用したネームシステムで可能になること」ENS ブラントリー・ミレガン氏 インタビュー

ENSは、人間の使用する名前をコンピュータの識別子に変換することを目的につくられました。コンピュータにとって意味のある識別子とは、たとえば暗号通貨のアドレスや IP アドレスのように、自動的に生成された数字と文字からなる長い羅列です。このようなアドレスはソフトウェアには適していますが人間には不向きです。ところが我々の使う言語で書いてしまうと、今度は人間にとってはいいのですが、コンピュータが識別できなくなってしまいます。ENSはこのギャップを埋め、人間は人間の読める名前、コンピュータはコンピュータが生成した識別子を使用することを可能にします。
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「トークンスワップにより混乱する取引所」ホエールアラート共同創設者 フランク氏 第二弾インタビュー ②

ここ数年、Tether、USDTでトークンスワップ(Token Swap)という手法が行われるようになっています。当初はオムニ(Omni)というBitcoinの上に存在するレイヤーがあり、そのレイヤー上でテザーがトランザクションに使用されていました。オムニレイヤーで実行されるトランザクションが増えるにつれて手数料が高くなり、Bitcoinのシステムも遅くなってしまいました。そこで考案者は、Ethereum上でトークンを発行することで問題を解決しようとしました。ところが最終的には、Ethereum上のトランザクションの多くが、Tetherの送金となってしまいました。これがEthereumのネットワークが混雑した一因となってしまいました。そこで今度はTronに切り替え、Tronに追加でトークンを入れたりすることが行われました。Tetherのトークンを搭載したブロックチェーンは、今後もたくさん出てくると思います。しかしこれは混乱を招くだけで、特に取引所において混乱が増えてしまいます。例えば、あなたが取引所にTetherを持っている場合、それは取引所のウォレットの中にあり、自分のウォレットの中にTetherはないのです。これはTron上のことだろうと、Ethereum上だろうと関係ありません。
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「ドメイン名はデジタル資産」MicroStrategy CEOのマイケル・セーラー氏にインタビュー ②

英語を学んでいる人なら誰でも「Hope」という単語の綴りがわかるでしょう。ドメイン名の価値は、言語によって決まります。ビジネスにおいて最もよく使われている言語は英語です。インターネット上で最もよく使用されているドットコムのドメインも英語です。したがって、AppleやAmazonなどのように、綴りが簡単で、ポジティブな意味合いをもつ覚えやすい単語は非常に重宝されます。こういった単語をもっていれば、その単語を使ってビジネスをすることができるのです。たとえば10億人の人が、その単語をみて綴りを覚えることができれば、その人たちはその名前をパソコンに打ち込むことができるでしょう。逆に言えば、ポジティブな意味もない複雑な名前は覚えられにくいです。したがってHope(希望)やWisdom(知恵)といったように、シンプルな名前の方がいいのです。