SH

オーダーブックでどんなことがわかる?【暗号資産塾〜初心者のための入門コラム】

オーダーブックは、金融市場におけるトレードにおいて不可欠なツールの一つです。

この記事では、オーダーブックの基本から、基礎的なワード、オーダーブックから読み取れることまでを初心者にもわかりやすく解説していきます。

オーダーブックとは?

オーダーブックは、暗号資産取引所における買い注文(ビッド)と売り注文(アスク)が表示された一覧で、市場の供給と需要の現状をリアルタイムで表します。「オーダーブック」は「取引板」とも呼ばれます。

オーダーブックには、各注文の価格と数量がリストされており、これによって市場の流動性、供給と需要のバランス、価格動向などの情報をトレーダーが把握することができます。オーダーブックは、特にインターネット取引プラットフォームで広く用いられ、取引戦略を立てる際の重要なツールとなっています。

次に、オーダーブックを理解する上でも、最低限知っておくべき「買い注文・売り注文」についてもいくつか紹介します。

買い注文・売り注文

買い注文(ビッド)

トレーダーが特定の資産を”購入”したいと考えている価格と、その価格で購入したい数量を示します。買い注文の価格は、その資産に支払うことを望む最高価格を反映しています。例えば、ある株式を1株あたり100円で購入したいという買い注文があれば、そのトレーダーはその価格(またはそれよりも低い価格)で株式を購入する意向を持っています。オーダーブックにおいては、買い注文が多いほど、その価格で資産を買いたいと考えている人が多いということです。

売り注文(アスク)

トレーダーが特定の資産を”売却”したいと考えている価格と、その価格で売りたい数量を示します。売り注文の価格は、その資産を売却する際に求める最低価格を反映しています。例えば、ある株式を1株あたり100円で売りたいという売り注文があれば、そのトレーダーはその価格(またはそれよりも高い価格)で株式を売却する意向を持っています。オーダーブックにおいては、売り注文が多いほど、その価格で資産を売りたいと考えている人が多いということです。

注文の種類

オーダーブックを知る上では、注文の種類についても覚える必要があります。基本的な注文についていくつかご紹介します。

成行注文

資産取引において最も基本的な注文タイプの一つで、市場で現在利用可能な最良の価格で即座に資産を売買する注文です。投資家が成行注文を出すと、注文はすぐに執行され、その時点での市場価格で取引が成立します。このタイプの注文は、特に価格の変動が早い状況や、すぐに取引を完了させたい場合に適しています。ただし、市場価格が予想外に変動するリスクがあります。

指値注文

トレーダーが指定した特定の価格、またはそれよりも良い価格でのみ執行される注文です。例えば、資産を特定の価格で購入または売却したい場合、その価格を指値注文に設定します。注文は、市場価格がトレーダーの指定した価格に達したときにのみ執行されます。これにより、トレーダーは価格をコントロールできますが、市場価格がその指定価格に到達しなければ、注文は執行されないリスクがあります。

オーダーブックの構造と表示方法

オーダーブックは、通常、買い注文と売り注文が価格順に並べられています。表の上部には買い注文(ビッド)が、下部には売り注文(アスク)が表示されます。各注文は価格と数量(注文量)で構成されており、価格が近い注文ほど中心に近く表示されます。

オーダーブックを見ることで、市場の深さ(つまり、特定の価格帯での買い注文と売り注文の量)や、資産の価格が下落する際に、それ以上下がりにくいと見られる特定の価格帯、資産の価格が上昇する際に、それ以上、上がりにくいと見られる特定の価格帯などの重要な情報を把握できます。

例えば、ある価格帯に多くの買い注文がある場合、その価格はそれ以上下がりにくい価格帯と見なされるかもしれません。

オーダーブックは複雑に思えるかもしれませんが、市場の動きを理解し、賢い取引判断を下すためには非常に役立つツールです。この情報を基に、市場の流動性や価格動向についての洞察を深め、暗号資産取引のスキルを磨きましょう。

オーダーブックの読み方

オーダーブックは、買い注文(ビッド)と売り注文(アスク)の二つの主要な部分から構成されています。買い注文は、トレーダーが特定の価格またはそれ以下で資産を購入する意向を示したもので、売り注文は、特定の価格またはそれ以上で資産を売却する意向を示したものです。

注文には価格と数量が関連しています。価格はトレーダーが資産を売買したいと考える価格で、数量はその価格で売買したい資産の量を示します。例えば、100円で10株の株式を買いたい場合、価格は100円で数量は10となります。

オーダーブックを通じて市場の深さを理解できます。これは、特定の価格帯における買い注文と売り注文の量を表し、市場の流動性の指標となります。大量の注文がある価格帯は、市場の影響を受けやすく、価格変動が激しいことがあります。

オーダーブックは価格発見の過程においても重要です。例えば、多くの買い注文が特定の価格帯に集中している場合、それは価格が上昇する可能性が高いことを示唆しています。このようにトレーダーはオーダーブックを参照することで、現在の市場価格、供給と需要のバランス、さらには将来的な価格動向の手がかりを得ることができます。

オーダーブックには買い注文の最高価格と売り注文の最低価格が表示され、この二つの価格の差を「スプレッド」と呼びます。スプレッドが狭いほど市場の流動性が高く、取引コストが低いと言えます。

オーダーブックからわかること

オーダーブックの読み方の基礎がわかったところで、オーダーブックからわかることを改めてまとめます。

オーダーブックを見ることで、まずわかることが市場の「深さ」と「流動性」です。市場の深さは、特定の価格帯での注文の多さによって示され、注文が多いほど市場の流動性が高いとされます。これは、大きな取引を行っても価格に大きな影響を与えずに済むという意味です。一方で、注文が少ない価格帯では、流動性が低く、価格が大きく動く可能性が高まります。

さらに、オーダーブックからは、市場における供給と需要のバランスを知ることができます。具体的には、買い注文が売り注文を上回っている場合、市場には強い需要があると判断でき、その結果として価格上昇の可能性が高まります。逆に、売り注文が買い注文を上回っている場合は、供給過多の状態であり、価格下落の可能性が高まります。

また、オーダーブックを用いて、価格のサポートレベルやレジスタンスレベルを特定することも可能です。サポートレベルは、価格が下落しない傾向がある特定の価格帯を指し、ここでは買い注文が多く見られます。これに対して、レジスタンスレベルは、価格が上昇しない傾向がある価格帯で、ここでは売り注文が多く見られます。これらのレベルを理解することで、トレーダーは価格の反転ポイントやトレンド転換の可能性を予測する上で有益な洞察を得ることができます。

最後に、オーダーブックは市場の透明性を高め、トレーダーや投資家に信頼性を提供します。市場の操作や不正行為を検出するための情報源としても役立ち、投資家はオーダーブックを活用して短期間や長期間にわたる取引戦略を立案できます。オーダーブックに表示される情報は常に変動するため、最新の市場動向に敏感に反応しながら分析を行うことが重要です。

まとめ

オーダーブックは、金融市場においてトレーダーや投資家にとって不可欠なツールであり、市場の供給と需要、価格の動向をリアルタイムで把握するのに役立ちます。基本的な用語や構造について理解し、それを読み解くスキルを身につけることは、成功するために非常に重要です。

オーダーブックを通じて、市場の深さや流動性を知ることができます。多くの注文がある価格帯は市場の強力なサポートまたはレジスタンスを示し、価格の動きを予測する際の重要な要素です。また、買い注文と売り注文のバランスを確認し、市場での需要と供給を理解することは、取引判断を下す際に不可欠です。

さらに、オーダーブックは価格の上昇や下落の傾向を特定し、取引戦略を立案するのに役立ちます。特にサポートとレジスタンスレベルの特定は、トレンドの転換点や価格の反転ポイントを識別する際に非常に重要です。

オーダーブックは市場の透明性を高め、市場操作や不正行為の検出にも役立ちます。情報は常に変動しているため、最新の市場動向に敏感に反応しながら分析を行うことが重要です。オーダーブックを活用して、トレーダーは市場の深さや流動性、供給と需要のバランスを理解し、より総合的な取引戦略を立てることが可能になります。

   

BTCBOXでは暗号資産塾のテーマを募集しております。記事作成の参考にさせて頂きますので、「暗号資産塾」で取り上げて欲しいテーマについて、こちらからご意見をお寄せください。

記事執筆(コンセンサス・ベイス株式会社)

コンセンサス・ベイスは、国内初のブロックチェーン技術の専門企業として事業を展開しており、専門的な知識と技術を持った企業としてアドバイス、コンサルティング、開発、教育を行っています。

Consensus Base Inc.
コンセンサス・ベイス株式会社はブロックチェーン技術の専門企業です。ビジネス・ICOコンサルと開発を行っています。