Wally F

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「トークンスワップにより混乱する取引所」ホエールアラート共同創設者 フランク氏 第二弾インタビュー ②

ここ数年、Tether、USDTでトークンスワップ(Token Swap)という手法が行われるようになっています。当初はオムニ(Omni)というBitcoinの上に存在するレイヤーがあり、そのレイヤー上でテザーがトランザクションに使用されていました。オムニレイヤーで実行されるトランザクションが増えるにつれて手数料が高くなり、Bitcoinのシステムも遅くなってしまいました。そこで考案者は、Ethereum上でトークンを発行することで問題を解決しようとしました。ところが最終的には、Ethereum上のトランザクションの多くが、Tetherの送金となってしまいました。これがEthereumのネットワークが混雑した一因となってしまいました。そこで今度はTronに切り替え、Tronに追加でトークンを入れたりすることが行われました。Tetherのトークンを搭載したブロックチェーンは、今後もたくさん出てくると思います。しかしこれは混乱を招くだけで、特に取引所において混乱が増えてしまいます。例えば、あなたが取引所にTetherを持っている場合、それは取引所のウォレットの中にあり、自分のウォレットの中にTetherはないのです。これはTron上のことだろうと、Ethereum上だろうと関係ありません。
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「ドメイン名はデジタル資産」MicroStrategy CEOのマイケル・セーラー氏にインタビュー ②

英語を学んでいる人なら誰でも「Hope」という単語の綴りがわかるでしょう。ドメイン名の価値は、言語によって決まります。ビジネスにおいて最もよく使われている言語は英語です。インターネット上で最もよく使用されているドットコムのドメインも英語です。したがって、AppleやAmazonなどのように、綴りが簡単で、ポジティブな意味合いをもつ覚えやすい単語は非常に重宝されます。こういった単語をもっていれば、その単語を使ってビジネスをすることができるのです。たとえば10億人の人が、その単語をみて綴りを覚えることができれば、その人たちはその名前をパソコンに打ち込むことができるでしょう。逆に言えば、ポジティブな意味もない複雑な名前は覚えられにくいです。したがってHope(希望)やWisdom(知恵)といったように、シンプルな名前の方がいいのです。
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「DJから暗号通貨トレードの世界へ」人気ポッドキャスターのスコット・メルカー氏にインタビュー ①

2012年にDJライブのお金をBitcoinで払おうとした人がいたのですが、その時にはじめてその言葉を耳にしました。Bitcoinが何なのかわからなかったため拒否しました。詐欺だと思ったのです。これが人生の中で一番の後悔かもしれません。2017年からバブルが弾けるまでの間、私は暗号通貨の熱狂的なゲームに巻き込まれました。とても過酷なゲームであったにもかかわらず、離れられなくなってしまいました。たくさん売ってもなお、この虚しい市場でのトレードを続けようとしていました。
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BTCBOXから安全に関する大切なお願い

いつもBTCBOXをご利用いただき、誠にありがとうございます。昨今、インターネットの大手検索サービスにおいて、BTCBOXの偽サイトが表示される事例が複数件確認されております。弊社としては、検索サービス運営元に対して改善を求めておりますが、詐欺防止の観点から、お客様にも詐欺の手口と対策についてご理解いただくために注意喚起を行っております。【偽サイトの手口】① BTCBOXと全く同じ見た目のサイトを...
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「より高速で安価なクロスボーダー決済の追求」トールビョーン・ブル・イェンセン氏にインタビュー ②

我々は現在、いくつかの異なるビジネスラインのポートフォリオを構築しています。一つだけに賭けるのではなく、相乗効果と統合によるメリットを追求しながら、ポートフォリオをより強化していくためです。他の業界ではよく知られているビジネスモデルを参考にしたのですが、それらのビジネスモデルは暗号通貨の分野にも応用することができました。非常に速いスピードで動き続ける業界において我々が必要としたのは5年間がかりの計画などではありません。より迅速にそして効果的に結果をもたらしてくれる、市場に合った性質を求めていました。
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「ブロックチェーンという言葉はなぜ流行り始めたのか」トーン・ベイズ氏 インタビュー ③

ブロックチェーンという言葉は大変有名になりましたが、実はこの用語はサトシ・ナカモトのホワイトペーパーには登場しません。ホワイトペーパーを隅々まで読んでも、ブロックチェーン(Blockchain)という言葉はでてこないのです。ブロックチェーンという用語は、サトシ・ナカモトが書いたBitcoinのコードの中にあるコメントに登場します。サトシ・ナカモトはプルーフ・オブ・ワークの仕組みについて説明するためにブロックチェーンという用語を使いました。サトシ・ナカモトによる、分散型データベースというイノベーションの最終的な産物がBitcoinです。分散型データベースは電力を消費して数学の問題を解きます。そして数学の問題というのは、非常に大きな数字を当てるだけのものです。
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「ロシア語圏のメジャーなSNSは?」Forklog CEOのアナトーリ・カプラン氏にインタビュー ②

ロシアで最もよく使われているメッセンジャーアプリはTelegramです。Twitterのユーザー層は、より対外的なコミュニケーションや、グローバルなコミュニティに参加したい人が中心です。LinkedInはロシアでは人気がないため、FacebookがLinkedInと同じような使い方をされています。そして我々の使っているような多くの暗号通貨関連のチャネルは、主にTelegramにあります。また、ロシア語圏でメジャーなVK.comと呼ばれるSNSもあります。これはTelegramを立ち上げたのと同じ人物であるパーヴェル・ドゥーロフ氏によって創設されたサイトです。VKはFacebookによく似ているのですが、UX/UIも機能も、Facebookよりもはるかに優れていると思います。
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「Cointelegraphでより深いリサーチを」Cointelegraphリサーチディレクターのデメルザ・ヘイズ氏にインタビュー ②

Cointelegraphで働く前は銀行のために調査レポートを書いていました。銀行の様々な質問に対して答えを用意する仕事です。例えば、「なぜHuobiとBinanceはお互いにチェーン上でこんなにお金のやりとりをしているのか」といったような質問があります。お金のやりとりをしているアドレスはチェーン上で確認できます。同じようなトピックも研究しつつ、より深く掘り下げてレポートを作成しなければなりません。今後はますます多くの銀行が、より深い内容のリサーチに関心をよせるようになります。したがって、Cointelegraphのように独自の研究中枢をもつリサーチグループの存在が一層重要になってきます。Cointelegraphでは非常に多くの女性が働いていて、マーケティングをはじめとし、戦略やデザインなど、様々な仕事を担当しています。Cointelegraphは女性を採用することに前向きなので、才能があって働く意欲のある人なら受け入れると思います。
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「エドワード・スノーデンが語るBitcoin」ナオミ・ブロックウェル氏がスノーデン氏にインタビュー

数多くのブロックチェーンカンファレンスで司会を務め、テレビプロデューサーとして活動するナオミ・ブロックウェル氏が、エドワード・スノーデン氏にインタビューを行いました。スノーデン氏は今回のインタビューで、Bitcoinの匿名性や問題点などについて語っています。前回、ナオミ・ブロックウェル氏へ行ったインタビュー記事も合わせてご覧下さい。       ブロックウェル氏あなたは本の中で、クレジットカードに...
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「香港の通貨問題」香港ビットコイン協会 共同創設者のレオ・ウィーズ氏へインタビュー ②

香港の抱える通貨問題は、金準備の問題よりも、通貨ペッグ制度の問題です。香港ドルは米ドルにペッグされていますが、非常に面白い特徴は、香港ドルは完全に米ドルに裏付けされているのということです。この裏付け制度は、約7.75~7.85香港ドルに対して1米ドルです。これは通貨ペッグの歴史の中でも異例のことです。裏付けがされていることにより、ペッグ制度は消えることがありません。それでも政治的な不安要素はあります。
全インタビュー記事

「政府による合法的略奪とBitcoinの競争力」 ロバート・ブリードラブ氏(全インタビュー記事)

バイデン政権の下で何かしらの変化があるとは思っています。しかし変化があったとしても、この政権も結局は中央銀行に忠誠を誓っている人たちです。彼らは皆、中央銀行の利益のために奉仕しています。だからこそ、上院で敢えて議論されていないような話題があります。たとえば貨幣の独占について、そしてそれがいかに人々から経済的に搾取しているかということについて話されることはありません。これは民主党でも共和党でも何党でも同じです。
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【年末イベント】2020年クリプト漢字が「鮨」に決まりました!

BTCBOXでは、「2020年クリプト漢字大賞」と題して、今年の暗号資産界(仮想通貨界)に最もふさわしい漢字を皆様から募集しておりました。今年は暗号資産の値上がりが顕著となり、相場の動きに関する漢字を多くいただきました。来年はどのような年となるでしょうか。「鮨」の次に来る2021年クリプト漢字にご期待下さい。2020年クリプト漢字にご応募いただいた皆様、本当にありがとうございました。来年も暗号資産界が素晴らしい年になる事を、社員一同願っております。
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「なぜ16億ドル以上のBitcoinを購入したのか」MicroStrategy CEOのマイケル・セーラー氏にインタビュー ①

Bitcoinの最も重要な特徴は、熱力学的(Thermodynamically)に健全なシステムあるという点です。Bitcoinは、2100万枚以上のコインが存在しないという、閉鎖的な熱力学システムです。コインを失うということ以外で、コインを新たに追加したり削除したりすることはできません。これはつまりデフレ的なシステムなので、そこにエネルギーを足すことか、エネルギーを奪うことしかできません。温めるか冷やすかのどちらかしかないのです。Bitcoinの強みは、史上初の健全な貨幣ネットワークであるということです。
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「貧困地域ではプライバシーの権利が贅沢なものに」アニタ・ポッシュ氏 Bitcoin ポッドキャスター②

プライバシーの権利は誰にでも等しくあるべきなので、企業や政府は無断で個人情報の収集を許されるべきではありません。どの情報を誰が見れて、どの情報の使用を許可するかなどの個人情報に関する決定権は、ユーザーや国民側にあるべきです。ところが貧困地域に住む人々は切実にサービスを必要としているため、プライバシー対策には関心がありません。彼らにとってプライバシーとは贅沢なもので、それを確保するために割ける余力などないのです。それから、貧困地域に住む人々には選択肢がありません。例えば、ジンバブエにおけるデジタル決済は、99%がEcoCashという通貨で行われています。これは単純に現金以外の選択肢がEcoCashしかないからです。
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「身分証明書をもたない発展途上国の人々」ノースカロライナ大学 ニル・キシェトリ教授 ②

身分証明書をもっていないため自分が誰かを証明できない人々がいるということが、多くの発展途上国に共通する大きな課題です。最大の問題点は、これが人々の財政に悪影響を与えるということです。しかも、身分証明書があったとしても1種類だけでは不十分かもしれません。ネパールをはじめとして、発展途上国の中には、銀行口座の開設に運転免許証や雇用証明書など、4種類の異なる身分証明書の提示を求めるところがあります。今の時代において、身分証明書は非常に重要です。しかし世界中で、約10億人もの人が、身分証明書を持っていないと言われています。これに加えて、34億人ほどの人が、何らかの身分証明書を持っているものの、オンラインで機能しないため意味がないという状況です。
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2020年度「年間取引報告書」データ準備期間について

※ 年間取引報告書の作成完了時期を一部変更いたしました。いつもBTCBOXをご利用いただき、誠にありがとうございます。当社では、12月31日16:00より2020年度の年間取引報告書作成の準備のため、「年間取引報告書」のご利用を一時停止させていただきます。詳細は下記をご確認ください。2020年度「年間取引報告書」の準備期間・準備期間:2020年12月31日 16:00 PM〜2021年1月下旬上記...
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「バーチャル空間のデジタル不動産」人気ゲーム The Sandbox COO セバスチャン・ボルジェ氏にインタビュー ①

ゲーム業界には、収益化戦略として3種類の伝統的なビジネスモデルがあります。1つ目のモデルはゲーム全体を購入させることです。ゲーム機を買う、もしくはオンラインでゲームをダウンロードすることで、それ以降一切追加購入なしで、完全なゲームをプレイすることができます。これが、コンシューマーゲーム(Console Game)と呼ばれるものです。以前は60ドル前後でゲーム機が売られていました。コンシューマーゲームの場合、購入して、プレイして、それで終わりです。
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「ルツェルン応用科学芸術大学のブロックチェーン課程」SEBA Bank マルセル・ハーマン氏 ②

IT部の学士課程では、ブロックチェーン、コンセンサスアルゴリズムがどのように機能するかといった仕組みや、分散化、分散型台帳、そして計算に関連するあらゆるメカニズムについて深く掘り下げます。このような内容を教えている大学は実は他にもあり、数年前からこういったコースを取り入れるようになってきました。他の大学では、この分野はビジネス的な観点からアプローチされることが多いです。教育課程の構成要素は大きく分けて4つあります。まず1つ目は、ブロックチェーン技術の基礎です。ブロックチェーン技術について深く掘り下げ、参加者が基本的なことを理解できるようにします。
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「ゲームプラットフォームこそ次世代のSNS」Lightning Labs デシレー・ディッカーソン氏 ②

父もよくゲームをしていた影響で、私は小さい頃からずっと、ビデオゲームで遊んできました。ゲームが本当に得意な人の中には、信じられないほどの時間とお金をかけてプレイしている人もいて、私はそういう人を何人か知っています。彼らはゲームに勝つと、そのゲームに固有のゲーム内通貨を受け取ることができ、その通貨はゲーム内に残ります。そうすると、ゲーム内でしか使えない無駄なポイントをたくさん保有することになります。しかし、ゲーム内で稼げるポイントがSatoshi(Bitcoin)だった場合、それはゲーム内でしか使えないポイントでなはく、ライトニングウォレットに入れて実際に使うことができます。
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「ブロックチェーンを活用したベーシックインカム」ゾルタン・イシュトヴァン ③

私はユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)を支持しています。リバタリアン的な方法でこれを実行するには、アメリカ合衆国の保有する200兆ドルもの手付かずの森林や、採鉱施設などの連邦地を取得します。これらの連邦地は、自然保護のために保存されています。カリフォルニアでは約25%の人が貧困に面しています。つまり、何百万人もの子供たちが、夜にお腹をすかせているのです。アメリカにこんなに空腹の子供がいるのは予想外かもしれませんが、実は毎晩1,000万から1,500万人の子供がお腹をすかせているのです。そこで、天然資源の一部を利用して人々に分配することで貧困に対処したいです。一連のプロセスを実行に移すために、そして完全に透明なものにするために、暗号通貨、または同様の何かを使用することに関しては全く抵抗ありません。