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送金状況が確認できるブロックチェーンエクスプローラーって何?【暗号資産塾〜初心者のための入門コラム】

ブロックチェーン技術を利用した暗号資産の取引は、その全ての履歴を誰でもが確認することが出来ることが大きな特徴の一つです。

しかし、一体それらの履歴をどのように確認すれば良いのでしょうか。

この記事では、そんな暗号資産の取引の履歴や送金状況を確認することが出来る「ブロックチェーンエクスプローラー」について初心者の方でも簡単に理解出来るよう解説していきます。

ブロックチェーンエクスプローラーとは

ブロックチェーンエクスプローラーとは、暗号資産の分散型台帳であるブロックチェーン上に記録された暗号資産の取引の全てを遡って検索することが出来る検索エンジンで、ブロックエクスプローラーとも言われます。

暗号資産の取引の記録は全てブロックチェーン上に残されていて、誰でも確認することが出来るということを知っている人でも、「実際の確認方法」について知っている方はそう多くないかもしれません。

ブロックチェーンエクスプローラーを使えば、暗号資産の取引履歴を確認することが出来るのです。

このブロックチェーンエクスプローラーは多数存在し、検索できる暗号資産の種類も違います。

どのようなブロックチェーンエクスプローラーがあり、どの暗号資産を検索出来るかは記事の後半でまとめてご紹介します。

ブロックチェーンエクスプローラーで確認できること

ブロックチェーンエクスプローラーで確認できることは、どのブロックチェーンエクスプローラーを使うかによって変わりますが、ここでは以下の4つについて解説します。

  1. 送金状況
  2. 手数料
  3. ウォレットの情報
  4. コントラクトアドレス

一つ一つ確認していきましょう。

送金状況

前述の通り、ブロックチェーンエクスプローラーを使えば暗号資産の取引の記録を確認することが出来ます。

その代表的な使い方の一つが、トランザクションIDから送金状況を確認することです。

トランザクションとは、暗号資産の取引のことで、取引ごとにIDが割り当てられます。

このトランザクションIDをブロックチェーンエクスプローラーで検索します。

例えばAさんからBさんに送金が行われるとして、Aさんが送金したと言っているにも関わらずBさんがそれを確認できない場合、その際のトランザクションIDをブロックチェーンエクスプローラーで確認すれば、どのような状況になっているかを確認できます。

また、暗号資産は送金した瞬間にその取引は未承認となっていて、承認作業を経て取引が承認されることで完了します。(ビットコインの場合は概ね10分程度で承認)

ブロックチェーンエクスプローラーはこの承認状況を確認することも出来ます。

手数料

暗号資産の取引にかかった手数料を確認することが出来ます。

トランザクションごとにかかった手数料は上記の承認作業をした人(端末)や取引所に対して支払われます。

ウォレットの情報

ウォレットのアドレスを入力することで、そのウォレットの情報を確認することができます。

現在の残高や過去全ての送金履歴を確認することが可能です。

ウォレットの中身を見ることが出来ると言うのは一見不安に思えるかもしれませんが、ウォレットのアドレスから個人を特定することは出来ません。

コントラクトアドレス

コントラクトアドレスとは、そのトークン固有のアドレスのことです。

ビットコインなど有名な暗号資産であればBTCなどのシンボルで判別がつきますが、無数にある暗号資産の中には判別がつかない場合があります。

コントラクトアドレスはそんなマニアックな暗号資産をウォレットに追加する場合に必要なことがあります。

ブロックチェーンエクスプローラーの種類によってはこのコントラクトアドレスを調べることが出来ます。

代表的なブロックチェーンエクスプローラー4選

ここまでは「ブロックチェーンエクスプローラーとは何か?何が出来るのか?」について解説してきましたが、ここからは数多く存在するブロックチェーンエクスプローラーの中から使い勝手の良いものを4つご紹介していきます。

ブロックチェーンエクスプローラー次第で検索できる暗号資産の種類や、調べ方も変わるのでそれぞれ簡単に解説していきます。

Blockchain.com

ビットコインのブロックチェーンエクスプローラーとして非常に有名なサイトです。

トランザクションIDから送金状況や履歴を確認することが出来ます。

シンプルで使いやすいブロックチェーンエクスプローラーとしてユーザーから高い評価を受けていると言えるでしょう。

Just a moment...

Blockchair.com

数あるブロックチェーンエクスプローラーの中でも多くの暗号資産の情報を検索することが出来ることが大きな特徴です。

ビットコイン以外にも、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュなど数多くの暗号資産について、送信履歴や手数料など様々な情報を検索することが可能です。

Blockchair — Universal blockchain explorer and search engine
Block explorer and the most powerful API for the most popular blockchains that allows you to find, sort, and filter blockchain blocks, transactions, and address...

Etherscan

イーサリアムで最も使われていると言われているブロックチェーンエクスプローラーがこちらです。

取引履歴の確認はもちろん、送金時に必要なガス代(手数料)の適切な価格などをネットワーク状況から調べることが出来るなど、イーサリアムを快適に利用するために必要な情報を取得することが出来ます。

日本語対応していないため英語で理解する必要がありますが、使い方などを解説している日本語サイトもあるのでそちらを参考にしながら使って慣れていくと良いでしょう。

Ethereum (ETH) Blockchain Explorer
Etherscan allows you to explore and search the Ethereum blockchain for transactions, addresses, tokens, prices and other activities taking place on Ethereum (ET...

Bitcoin.com

ビットコインとビットコインキャッシュのトランザクションを検索することが可能なブロックチェーンエクスプローラーで、非常にシンプルで使いやすいことが特徴です。

日本語に対応しているため英語が苦手な方でも比較的抵抗なく使える部類と言えるでしょう。

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まとめ

「ブロックチェーンエクスプローラーとは何か?どんなことが出来るのか?」について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。

主に暗号資産の取引履歴を確認するためのツールであるという認識で間違いありませんが、それ以上の情報を取得することも可能であるということを頭に入れておいてください。

また、ブロックチェーンエクスプローラーにはこの記事で紹介したもの以外にも非常に多くの種類があります。

ご自身の目的や使い勝手に合わせて選ぶようにしましょう。

   

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記事執筆(コンセンサス・ベイス株式会社)

コンセンサス・ベイスは、国内初のブロックチェーン技術の専門企業として事業を展開しており、専門的な知識と技術を持った企業としてアドバイス、コンサルティング、開発、教育を行っています。

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コンセンサス・ベイス株式会社はブロックチェーン技術の専門企業です。ビジネス・ICOコンサルと開発を行っています。