「Bitcoin ATMの本人確認」 Coin ATM Radar Patrick Meuller 氏 ②

海外で位置情報を利用し周辺のBitcoin ATMを検索できるサービスを提供しているCoin ATM Radarパトリック・ミューラー氏に仮想通貨ATMの現状についてお話を聞きました。是非、ご覧ください。

パトリック・ミューラー (Coin ATM Radar)  

記事作成 : 2020年3月9日 

仮想通貨ATMの増加

Bitcoin ATMの数は今後も増え続けると私は考えています。現時点では、仮想通貨の世界はまだ非常に孤立した状態で、経済的な循環はありません。なぜなら、仮想通貨を所有しているユーザーが日常の支払いを行うために、まず法定通貨へと交換する必要があるからです。現金を仮想通貨と交換するという点では、ATMは一番大きな役割を担っています。また、収益性の高いビジネスとして、数百、数千もの新しいマシンの設置を計画している大規模事業者も多数存在します。現在、世界中に7000台を超える仮想通貨ATMがありますが、これはまだ初期の段階です。過去の設置台数推移のグラフを見ると、変化が線形ではないことがわかりますので、この増加傾向は続くと予想されます。

仮想通貨ATMの設置台数推移

本人確認とマネーロンダリング

仮想通貨ATMを運用する事業者は、KYC/AMLの方針など、現地の規制を遵守する必要があります。国によって取引の限度額が異なり、通常はKYC(本人確認)を行わずに、ある程度の金額まで取引することが可能です。これは多くの人のプライバシーにとって非常に重要です。大口の顧客は事業者に登録を行う必要があります。大手メーカーのATMは、KYC申請の機能を備えており、ATMの管理者はそれらの機能を有効にするか、不要な場合には無効にするかを設定することができます。

重要なのは、200〜500ドル程度の限度額ではマネーロンダリングを行うことができないということです。実際のマネーロンダリングは、銀行のような従来の金融システムの中で、全く違った規模で発生する可能性が高いのです。 少額の取引に完全な本人確認を要求することにはあまり意味がなく、ユーザーにより多くの問題を強いるだけだと思います。世界中に500を超える仮想通貨ATMの事業者があり、本人確認書類(パスポートまたIDカード)をスキャンする必要がある場合、それらの情報は事業者によって保管されるということを頭に入れておく必要があります。このデータがどれだけ安全に保管され、将来的に漏洩しないかをユーザーがどのように確認するか。ATM事業者が運営を終了したら、集められたそれらのデータはどうなるのか。このような問題があるので、KYCの要件は、その地域で法的に認められている最低限の水準に設定しておくことを推奨しています。

Coin ATM Radarの取り組み

Coin ATM Radarでは、新しい機能を追加したり、モバイルアプリを開発して検索を簡単にしたりと、常にサービスの改善に努めています。最近は、手数料が最も安いATMをサイトの中に表示することをしています。

ATMの運営者は様々な手数料を課しているため、市場レートの中に、手数料率(%)と1回の取引に必要な定額の手数料を追加しています。以前は、手数料率のパーセンテージのみを計算し、最も安いATMを並べるアルゴリズムを使っていましたが、一部の事業者がこれを利用して、定額の手数料を高額な10〜15ドルに設定していました。結果的に、そのような事業者がリストのトップが表示さてれてしまいました。彼らの手数料率は5%でしたが、定額の手数料が原因で、実質の手数料はずっと高くなりました。例えば、Bitcoinで100ドルを購入し、5%の手数料率+定額手数料として15ドルを支払うと、合計で20%も支払うことになります。現在、この問題は修正されており、両方の手数料を考慮に入れていますが、多くの事業者(特に平均より高い手数料を課している事業者)はそれをユーザーに伝えていません。

仮想通貨を安全に取引できる場所を見つけるためにユーザーの手助けをするのが、Coin ATM Radarの目標です。ウェブサイトには様々なコインがリストされていて、 BTCやBCH、ETH、Dash、LTCなどがあります。これにより全てのユーザーは、それぞれの最適な場所を見つけることができます。仮想通貨ATMは、現金を使用した最も安全な交換方法の1つです。誰かに会って直接取引を行うという別の選択肢もありますが、企業が運営しているATMを使用する場合と比較すると、問題が発生するリスクがはるかに高くなります。更に、銀行から取引所へ送金するよりも、現金で取引を行う方がよりプライバシーが保たれ安全に送金が可能です。私達の目標はこの様な取引をサポートすることです。

編集: Lina Kamada

     

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