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BTCボックス株式会社 社内インタビュー:内部監査室長(佐佐木)

自己紹介をお願いします

内部監査室長の佐佐木と申します。2019年1月に入社し、直近は関東財務局で証券検査官として4年ほど勤務していました。それまでは、民間企業で情報セキュリティやシステムリスクのコンサルタントを10年ほど経験してきています。

仮想通貨(暗号資産)を知ったのはいつごろですか

初めて仮想通貨に触れたのは、検査官として4年ほど前にファンド業者の立ち入り検査に入った時、ICOではありませんでしたが仮想通貨をネタにした詐欺まがいのパンフレットを発見した時でした。以前から存在は知っていましたが、当時は、実体のないものに価値があるという考え方には馴染めませんでした。その後、ブロックチェーンの仕組みを知るにつれ、情報セキュリティの考え方と共通点があることにとても興味を惹かれました。情報セキュリティでは「機密性」「完全性」「可用性」が3要素として重要です。ブロックチェーン自体はオープンなもので機密性は備えていませんが、完全性(改ざんができない)と可用性(いつでも誰でもアクセスできる)が担保されるなど、とても自由で非常に画期的な技術、考え方だと感動しました。ビットコインをはじめとする暗号資産は、ある意味で通貨に通じる特性を備えているし、国家という信用を裏付けにしていないにもかかわらず、全世界で取引されている現状からブロックチェーン技術を基にした暗号資産の価値や可能性を確信しています。

内部監査ではどのようなことを心掛けていますか

内部監査の目的は、会社の業務が法令や社内規則に基づいて行われているか、効率性や運用上の問題がないかなどについて確認して改善につなげ会社の価値を高めていくことです。金融業界のリスクコンサルや証券検査官の経験からすると、暗号資産交換業界に求めれれる規制やリスク管理のレベルは、スタートアップしたばかりの業界にとってはかなりハードルが高いものと感じています。

だからと言って一定の水準に近づいてもらう必要があるため、業務全般を俯瞰し先ずはリスクベースで問題点の改善と未然予防措置を提言するように心がけています。特にお預かりしている資産の安全な管理、取引システムの安全と安定運用については注視しています。たいへん手前味噌ですが、当社の最大の強みは経営陣をはじめ全員が真面目なところで、正直びっくりしています。内部監査で問題点を指摘すると、できることであれば現場の担当者がすぐに改善します。外部監査などではよくあることですが、内部監査では、指摘をしても現場の抵抗にあっていつまで経っても改善が進まないことが多いので新鮮な驚きです。当社は、業界に求められるレベルに比べるとまだ体制強化を図る必要がありますが、PDCAサイクルを繰り返し、しっかりした態勢を築いて利用者の皆様により一層安心してご利用いただける会社になるよう全員で努力しています。

     

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