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「クリプト界で勉強できたこと」BTCBOX Blog 担当(古田)

ブログ記事について

BTCBOX Blogを担当している古田と申します。BTCBOXでは、1年程前からクリプト界で活躍されている専門家のインタビュー記事を出し始めました。最近ではメールやツイッター等でブログに対するフィードバックなどもいただくようになり、チーム全体で日々参考にさせていただいてます。

インタビュー記事は英語と日本語の両方で出しているのですが、英語ではあまり読まれないテーマであっても日本語の方では注目されることがあったりと、言語別の傾向が見られる点も非常に興味深いと感じています。

読者の皆さんが注目されているテーマとしては「クジラ」の生態や、最近のNFTブームの盛り上がりもあって、デジタルアイテム、デジタルアートに関する内容に注目が集まっています。

これまでは全体としてBitcoinを中心にした内容の記事が多かったのですが、今後はクリプトの外にいる方達に興味を持ってもらえるように、多方面の業界の方の声を届けていきたいと思っています。

もっと深く知りたいというテーマがあれば、ツイッターやお問い合わせ窓口までご意見をいただければと思います。皆様の声を今後の情報発信に反映させていきますので、是非よろしくお願いします。

初めてBitcoinを知った時

私にとってBitcoinの一番最初の入り口は、伊藤穰一氏の記事を読んだことがきっかけでした。サイファーパンク運動から誕生したというSF映画のようなストーリーが、既に現実世界に起こっているということに衝撃をおぼえました。価格的な意味ではなく、もっと早く知っていればという悔しさも同時に感じていました。また、それまでリバタリアンの人達にも興味があったので、Bitcoinは思想的な面でも非常に魅力的な存在でした。

そこからナオミ・ブロックウェル氏やビットコイナー反省会のようなYou Tubeチャンネルを見て、どんどんクリプトの世界に引き込まれていきました。

当時は台湾に住んでいたので、どうにかしてBitcoinを買ってみたいと思い、台北に数台あったBitcoin ATMを探してそこに跳んでいきました。その時は本人確認などが全く必要なく、アドレスをスキャンして台湾ドル紙幣を入金するだけで簡単にBitcoinが買えました。

たった数分前に入金した匿名のお金が、遥か彼方の国にある取引所の残高として反映されているという、ごく当たり前のことに対しても当時は非常にビックリしました。

台湾で印象的だったこと

初めて参加したイベントは、台湾のブロックチェーンメディアである動區動趨 BlockTempoが主催するミートアップでした。その日はちょうどBitcoinピザの日をみんなでお祝いするイベント内容で、初めてクリプトコミュニティの人達と直に交流できた貴重な体験でした。

台湾ではクレジットカードの審査が非常に厳しいということもあり、海外のゲームを購入するためにBitcoinを実際に決済手段として使用している若年層のユーザーがいました。

当時からすでにコンビニでBitcoinが購入できるようになっていたり、大学にもブロックチェーン研究サークルがあったりと、若者の中ではかなり盛り上がっている分野でした。私の友人の中にもクリプト市場に関する修士論文を書いている人がいました。

政治の世界では、クリプト国会議員という名前で知られるジェイソン・シュー(許毓仁)氏のような方も積極的にブロックチェーン推進活動をされてきました。彼は、若者のリベラル層やベンチャー起業家に強く支持されていて、婚姻同権運動に最も尽力されていた議員さんの1人です。

また、オードリー・タン(唐鳳)氏が初めて入閣された時も印象的で、当時は現地メディアで連日話題になっていました。開放政府(Open Government)を理念として、台湾政府が運営するネット署名サービスの責任者も担当されていました。一般人が政策提言できるネット請願制度で、デジタル技術で政治が過度にブラックボックス化してしまわぬようにする台湾の試みは非常に先進的でした。

クリプト業界で勉強できたこと

私は比較的に後の方から界隈に入ってきた人間ですが、Bitcoin黎明期から活動されてきた方は、胡散臭い詐欺師のような扱いを受けることも多かったようです。

Bitcoinはオープンであり誰のものでもないというのが前提ですが、ここまで認知されビジネスとして成立するようになったのも、初期の頃から信念を持ち畑を肥やし続けてきた人がいるからなのだと思います。そういう意味でそのようなエバンジェリストの方達をとても尊敬しています。

初期の頃は「すごい人達がBitcoinをすごいと言っているから、すごい」というように盲信して入ったところも多少ありました。しかし、Bitcoin研究者のタデウス・ドライジャ氏が「開発者と愛好家の違い」の中で話されているように、開発者は常に批判的にBitcoinを分析し、粗探しをすることに日々注力しているそうです。

弱点を最も理解している人が、Bitcoinを本当に理解している人であるという点も大切にして、様々な観点からの指摘や批判意見なども多く紹介していきたいと思っています。

理解できない人を説得する時間はないというのがサトシの基本スタンスなのですが、四方八方から批判に常に晒されながら、それを糧に堅牢性を向上させてきたBitcoinは本当に素晴らしいですし、訴訟で反対意見を封じるというスタンスのコミュニティとは正反対の世界なのだと考えています。

デジタルアイテムの議論

最近のNFTについての議論も非常に興味深いので、もっと深く理解するための情報も充実させていく予定です。

本質的に所有可能かということは別にして、影響力のあるプラットフォームで、自分の所有権をアピールしたいという人間のニーズに応えることができるというのは非常に大きいことだと思います。

これまでにも、星に名前を付け命名証明書を発行してくれるサービスがありましたし、そのような性質に近いデジタルアイテムも多く量産されています。

私は子供の頃に集めたトレーディングカードを今でも保管してありますが、カードの運営会社がなくなったり、大会で特定のカードが使用禁止になった時に、そこに価値は残っているかということを考えると、デジタルアイテムに対しても色々な期待があります。

ゲームプラットフォームの分散性にもよると思いますが、運営者によってアイテムの使用を制限、コントロールされることがあれば○○Cash、○○Classicというようにコミュニティ自体を分岐させることができます。そのようなデジタルアイテムに10年後、20年後に価値が残っているかはとても面白いテーマです。

また、ENSのように実際に機能性を備えたNFTがある中で、ゲームのプラットフォーム側に依存しなければ価値が維持できないデジタルアイテムなどとは線引きがされていくと思っています。

BTCボックスという会社

私がBTCボックスに入ったのは、Bitcoinがいわゆる「オワコン」になり、日本国内での盛り上がりが再び底辺になった時でした。最初はITベンチャーというような雰囲気が強かった会社ですが、ここ数年で内部の管理体制などがより一層整備されていき金融機関として生まれ変わった印象です。また、代表交代、資本増資、新サービス開始など、目まぐるしく状況も変わっていきました。

現在、BTCボックスは台湾資本の会社となり、私が大好きな台湾との繋がりが非常に強い会社です。また、会社の名前に「BTC」とあるように、BTCボックスはBTCが存在しなければ誕生していなかった会社であり、私が大好きなBitcoinがアイデンティティの会社でもあります。

社内の文化としては、伝統的な日本企業にあるような謎ルールもなく、皆が意見を言いやすいボトムアップ型の会社です。私もBTCボックスに入ってからは自由に様々なことに挑戦させてもらっていますし、ブログや新企画などを始める時にも柔軟に議論できる環境が整っています。

社員には様々なバックグラウンドを持った方がいて、多様な文化圏にアクセスできる人材がそろっています。特に、国境が存在しないクリプトの業界では、グローバルな情報感度を持っていることが何よりも重要であり、今後もそのような方達と一緒に仕事ができればと思います。

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