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税金対策には、早めの損益計算と含み損のある暗号資産の損切り:クリプトリンク八木橋税理士

執筆者:八木橋泰仁 税理士 (クリプトリンク株式会社

今年も早いもので12月になりました。暗号資産(仮想通貨)の投資をされている皆様にとっては、4月以降の価格の上昇のおかげで利益をだされた方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

そこで、利益を上げられた方に向けてこれから年内のうちにやることについてご紹介したいと思います。

昨年ご紹介した記事も参考になるかと思いますので、ぜひこちらもご確認ください。

昨年の記事でもご紹介しましたが、暗号資産(仮想通貨)の売買を行って利益を得た場合には、その利益に対して所得税・住民税がかかってきます。

ほかの収入や、利益額によって所得税額は変わってきますが、課税所得に応じた所得税額の簡易計算表と適用される税率は以下のようになっております。

参考:所得税の税率(このほかに住民税も課されます)

課税される所得金額税率控除額
195万円以下5%0円
195万円を超え
330万円以下
10%97,500円
330万円を超え
695万円以下
20%427,500円
695万円を超え
900万円以下
23%636,000円
900万円を超え
1,800万円以下
33%1,536,000円
1,800万円を超え
4,000万円以下
40%2,796,000円
4,000万円超45%4,796,000円

仮にですが、会社員のAさんは、給料として年収500万円、仮想通貨の投資で1000万円の利益を得た場合、上記をもとに所得控除などは考慮せずに計算すると、次のような税額がかかってきます。

  • 会社員の給与:500万円
  • 仮想通貨の収益:1,000万円
  • 合計年収:1,500万円
  • 所得税額:341万4000円
  • 住民税額:150万円(10%として)

合計(税額):491万4000円(所得に対する割合:32.7%)

結構な額の税金がかかってくるとお分かりになるかと思います。

この税金を減らすために、年末までの行動が重要になります。

ここでポイントになるのが

  • 暗号資産(仮想通貨)の損益は翌期に繰り越すことができない
  • 暗号資産(仮想通貨)の損失は雑所得のため他の収入と合算ができない

ということになります。

簡単に言うと

暗号資産(仮想通貨)の取引によって生じた損益は、今年出せる暗号資産(仮想通貨)による損益でうまく調整する。

ことが重要である、ということになります。

例えば、上記で登場したAさんが以下のような状況だった場合には、対策をとることができます。

Aさんは今年、暗号資産(仮想通貨)の売買で1000万円の利益が出ています。

しかし、LTCを30,000円のレートの時に100LTC購入しており現在(9000円/1LTC)210万円の含み損があります。

このような場合、LTCを仮に全量売却した場合には損を210万円作ることができ、利益を減らすことができます。

1,000万円-210万円=790万円(今年の利益)

そうすると

税金の額は以下のように変わります

  • 会社員の給与:500万円
  • 仮想通貨の収益:790万円
  • 合計年収:1,290万円
  • 所得税額:272万1000円
  • 住民税額:129万円

合計(税額):401万1000円

となり、90万円ほどの税金を減らすことができます。

このように、利益が出ている時に、含み損を抱えている通貨を売却することは「税金対策」という観点では効果的であるといえます。

※LTCについては一つの例ですので、今後上がるかもしれないから持っていたいという考えももちろんあると思います。

    

    

ここで、一つご紹介したいのが、クリプトリンクが先日リリースをした、「クリプトリンクトラッシュ(CryptoLinC Trash)」というサービスです。

このサービスは何かというと、

「売買ができなかったり、価値がなくなってしまった暗号資産(仮想通貨)を0円で引き取り、売却損を発生させることができるサービス」です。

上で例に出したLTCは、しっかりと値段がついており、売買も問題なくできるかと思いますが、一部の投資によって得た暗号資産・トークンは、上場しているが売買ができなかったり、そもそも上場しなかったりで、売買すること自体が困難になっていることも多いのではないかと思います。

そのような暗号資産・トークンをクリプトリンクに引き取らせることによって、投資をした金額をそのまま損として出すことできるようになります。

クリプトリンクトラッシュ

もう上がる見込みがない。期待できない。けど売買ができない。そして含み損だけ抱えている。

という状況は今年利益が出ている方にとってはとても勿体ないものなので、ぜひ、このようなサービスを利用して、税金の対策を行ってみてください。

そもそも「今年利益が出ているかわからない」あるいは「含み損がある通貨がわからない」というような方は、クリプトリンクで計算代行をするサービス(https://corp.cryptolinc.com/daiko/)や、損益計算・管理用用のWebアプリ(https://cryptolinc.com/)を提供していますので、ぜひ年内に一度計算を行い、対策が取れる方はぜひ行うようにしてください。

     

【免責事項】

本ウェブサイトに掲載される記事は、情報提供を目的としたものであり、暗号資産取引の勧誘を目的としたものではありません。また、本記事は執筆者の個人的見解であり、BTCボックス株式会社の公式見解を示すものではございません。

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